みなさん、はじめまして!
グラマラスフード新入社員のだてちゃんです。ダニエルズ本店での研修を終えて、現在はダニエルズモンドで日々お客様や他のスタッフから勉強させていただいています。
さて、このスタッフブログ、何を書くかとても悩みました。
せっかくなら自己紹介を兼ねて、「こいつ面白いやん」とか「変な奴やな」と思ってもらえるような、個性的な趣味の話にしよう。そういうわけで、記憶とアルバムを掘りおこしてたどり着いた、自転車で真冬の九州を横断した2020年2月の話にお付き合いください。

旅の初目は別府からスタートです。
…と書き始めるととても唐突なので補足すると、前日の仕事終わりに神戸港から別府行きのフェリーに乗っています。寝ている間に九州まで移動できるので、忙しいサラリーマン旅の味方ですよね。
別府に着くと予想外に寒い、しかも雨模様。
幸先悪いなあと思いながら湯布院へと漕ぎ出します。

雪やあられに降られながらも峠を越え、由布院の町並みを見下ろしながらいくつものヘアピンカーブを下り、たどり着いた足湯処は格別でした。

この日は標高1,300mの峠を越えて阿蘇へ向かう予定でしたが、さて、無事にたどり着けるのだろうか…
ルートを変えるか、輪行するか、と弱気になってきます。
ちなみに「輪行」というのは、タイヤを外した自転車を専用の袋に入れて、電車等に持ち込むことをいいます。慣れれば意外と気楽なもので、よく利用しています。
行かずにする後悔より行ってする後悔!と意気込んで、やまなみハイウェイを進むことにします。
なんとか最大の難所である牧ノ戸峠を登りきるも、ここから想像を絶する寒さとの戦いが始まるのでした。


気温はマイナス2度、吹き付ける風と霰、身体が震えてハンドルをまっすぐ保つことすら怪しい。
すっかり凍えてかけ込んだ食事処でいただいたコーヒーと薪ストーブの温もりが、ゆっくり身体を溶かしていくようでした。

そこからは何事もなく内牧までたどり着いたわけですが、空は白んでいて絶景は拝めませんでした。
夜は源泉かけ流しのお湯を思う存分いただきます!

旅の二日目は阿蘇から熊本まで。
まっすぐ向かうのも面白くないので、阿蘇の真ん中にそびえ立つ山を突っ切って、有名な石橋見に行くルートを練ってあります。
まずはヒルクライム。
冬場でも馬や牛がいることに驚きながら、さっきまで自分がいた大地を見おろす。
標高が上がるにつれ、視界が悪くなり、ついには真っ白に。

でもいいのです。
雄大な阿蘇の山々を眺めながら走ると、そりゃもうテンション上がりますよ。口から感嘆詞しか出てこない。

草千里を下ってまずは腹ごしらえ、と気になっていたうどん屋へ向かうも本日休業…
しかしそこで、なにあれ可愛い!と言いたくなる建物を見つけました。

とんがり屋根の時計棟が立つレトロな駅舎は、南阿蘇鉄道の阿蘇白川駅のものでした。せっかくなので中にあるカフェで食事することに。
店の方が気さくに話してくださり、駅舎が映画の撮影にも使われたこと、数年前の大地震から一部区間でのみ運行していること、そのため観光客が激減したこと、生活の足がなくなり不便していることなど知りました。
放水することで有名な石橋、通潤橋も当時は工事中で、災害の被害や影響は大きいんだなと改めて実感。そういった不便や不安が少しでも早く解決してほしいと思います。
そろそろ疲れてきたので、残りの行程は無心で漕ぎ続け、最後のお宿へ。
これにて九州横断達成!2日間で約230kmの道のり、アップダウンが多かったので走りごたえたっぷりでした。
翌日はのんびり熊本の特産品を堪能しました。
晩白柚は一玉3kg程にもなる巨大な柑橘類です。これがまた美味しいんですよ、甘酸っぱくて。

そうそう、熊本あか牛のどんぶりも忘れずにね。
