皆さまこんにちは!
ご無沙汰しております、ソムリエの米津です。
なんで今まで書いていなかったんだろうという感じなのですが、
7年ほど前から、2カ月に1回、ダニエルズ本店のシェフ塚原とタッグを組んでペアリングディナーを開催しています。
塚原のお料理6皿に、米津が6杯のワインをご提案して税込8,000円という、かなりお得なイベントです。
今日は改めてそんなワイン会の様子やお料理のことを紹介したいと思います。

まずはメニューです。
(メニューから始まるレポートもなかなか他にはない気がしますが)
オモテ面は弊社社長赤松からのご案内の一言です。

ぱらっと開くと、左のページは当日のお料理内容と、その下に番号を振っているのがその日のワイン。ペアリングのポイントをひとこと添えています。
右のページにはワインの情報、生産者、産地、品種などですね。上の地図にはどのあたりで造られてているかを示していますが、ヨーロッパ以外の地域は外されがちです。。

そして裏表紙。こちらには米津のひとりごと、ペアリングに対して日頃こんなこと考えていますよ、とか、ワインに関わるミニコラムみたいなことをつらつらと書いています。
帰りの電車の中で暇つぶしに読むくらいでちょうどいいですね。
ということで、今回の一皿目です。
お料理はとうもろこしのパンナコッタ、ワインはエミリア=ロマーニャ州の泡です。
パンナコッタは上に焼きとうもろこしのプチプチした食感と下に敷かれた生ハムのジュレのツルっとした食感がが非常に心地よく
ワインの果実味ほのかな甘みと相まってとても気持ちの良いスターターでした。

続いて、タコとセロリのサラダです。
絶妙な柔らかさ(しかし食感もしっかり残っている)のタコとセロリ、赤玉ねぎのシャキシャキした歯ざわりがタコから出るゼラチン質できれいにまとまっています。
ここに合わせるワインはシチリアのオレンジ。
品種としてはグリッロ100%なのですが、それ以上に自然派としての造り手のこだわりを強く感じます。
スッレ ブッチェ=皮の上でという名前の通り、醸造の際に果皮を一緒に漬け込んでオレンジワインらしい独特のコクがあり、これがもうタコの旨みにぴったり寄り添います。

そして今回は3皿目でパスタ。
鱧のラグーソース、スパゲッティはもちろん自家製です。
焼いた骨でゆっくり取ったお出汁の旨みと引き締めるスダチのピール。
夏ですねぇ。
ワインは甲州、山梨のダイヤモンド酒造さんです。
この甲州は発酵の際にフランス産の樽に入っていまして、その樽由来のほのかな香ばしさ、木の香りが鱧の香ばしさとピタッとマッチ。
ワインの香りを柑橘に例えることがありますが、特に甲州はスダチやカボスのような和柑橘のニュアンスが感じられます。
日本ワイン、一昔前は品質の割に値段がなぁ、なんてものもありましたが最近は全然!むしろこのお値段でこの味わいは安い!っていうのが増えてきている印象です。

さて、お次は太刀魚のグリッシノーポリ。
ここが今回のハイライトかもしれません。おかわりが欲しいという方もちらほら…笑
グリッシーニを砕いて衣にしたトリノの郷土料理ですが、全体的に衣が薄めのイタリア料理においては珍しくしっかりした食感!
サクサクというよりは、ザクザクです。
中には燻製チーズも挟みこまれていて、チーズの香り、衣の香ばしさ、太刀魚のふわっとした柔らかさにザクザク食感。
あぁ、思い出しているとまた食べたい…。
こういうお料理、ワインは白だと物足りなく、赤だと強すぎて。
ロゼの出番ですね。
今回はポルトガルのヴィーニョ ヴェルデというプチプチと微発泡のアルコール度数低め、キュートなロゼでご用意しました。
ポルトガルワインと揚げ物は相性良いんですよー。
油をうまく流しつつ旨みは残す。絶妙な組み合わせでした。

お料理はここでクライマックス、メイン料理に向かいます。
ガリシア栗豚のアリスタ。
ハーブをしっかりと効かせたローストですが、まずお肉として豚がおいしい。
栗を食べて育ったガリシアの豚、ほのかな甘みを感じます。
一方でワインは引き締まったネッビオーロ。
タンニンが良い感じに豚の甘みを引き立ててくれます。
造り手はプリンチピアーノ フェルディナンドというクラシックな方ですね。
シンプルながら非常に奥行きを感じます。
余韻までおいしい。。。

そんなこんなで、最後は桃のコンポートとセミフレッド。
甘すぎず、すっきり目に仕上げてワインとの相性も抜群です。
ワインは僕も大好きなソアーヴェ、モンテ トンドのクラッシコを。
余韻はしっかり残しつつ、夏らしくすっきりとさわやかにまとめてくれました。

終盤はみなさまに一言感想をいただいたり、常連様同士で次の約束をされていたり。
いつものように和気あいあいとした雰囲気で締めくくらせていただきました。
そんな塚原と米津のペアリングディナーですが、会の最後に次回予告をするのが恒例となっています。
毎回この回をめがけて遠方からお越しのお客様がいらっしゃることもあり、最後に次回日程をお伝えするのですが、その時点で半分弱はお席が埋まっていることもしばしば。
ということで、次回は10月の8日、9日の2日間です。
ご予約はこちらのリンクhttps://www.tablecheck.com/shops/daniels/reserve?menu_items=6816f215602903df29021080から、
またはダニエルズ本店https://daniels.jp/restaurant/daniels.phpまでお問い合わせくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また店頭でお会いしましょう!


