先日、シェフ塚原の新作パスタの試食をしながら合わせるワインを
・瀬戸内産アオサ海苔と小柱のクリームソース フェトチーニ
まず、アオサ海苔×小柱、これはやっぱり海のワイン(※1)やね ♪
磯の香り、いい感じ◎
とりあえず無難にヴェルディキオ(※2)行ってみよ♪
…ヴェルディキオやとワインがすっきり過ぎて、クリームソースに 負けてる。。
ジビッボ(※3)あったな、あれどうなんやろ。
香りにだいぶ厚みあるし、いけるかも♪
…あかん、甘い。
クリームにはいけなくもないけど、アオサ海苔とケンカしてる。。
ちょっといろいろ考えようか。
まず、パスタの方から…特徴は、
1 アオサ海苔の磯の香り。
2 小柱、クリームソースの甘味。
3 仕上げの黒胡椒の香りと刺激。
これがメインやね。
さて、ワインに戻って。
1。ここに合うのはやっぱり海のワイン。そこから探そうか。
で、2、、、の、甘味、ベタ甘じゃなくて、ほんのり優しい甘味。 ちょっと南寄りかなぁ。
…あ!
そういえばKさん、アルネイス(※4)にいつも海苔の香りを感じ る言うてたな!
ロエロ(※5)あったよな。いってみよ♪
…うん。
確かに海苔の香り、わかる。
ただ、やっぱり北の冷たい(※6)酸味があるよなぁ。
ってなるとクリームソースじゃないんよねぇ。
戻って、3。黒胡椒。黒胡椒やと、白じゃなくて赤ワインやんね。
アリアニコ(※7)かネロダヴォラ(※8)か。。
ネロダヴォラかぁ。
いってみよ♪
お。
海のニュアンスあるね。
タンニンもあるけど、果実もしっかり感じられる。
胡椒の感じもしっくりくる。
うん、これいいね♪
けっこうぴったりはまってるんじゃない?!
…と、 日々こんな感じで料理とワインのペアリングを考えています☆
メニューにも簡単に書いていますが、 質問していただきますとより一層詳しい説明もいたします♪
※1海のワイン…海の近くの畑のワイン、といったニュアンス。 海風を浴びて育ったブドウは塩気を感じたりします。
※2ヴェルディッキオ…土着品種。マルケ州で多く作られ、「 魚のワイン」と言われるくらい魚介類と相性よし。
※3ジビッボ…土着品種。シチリア産。 ピエモンテではモスカートと呼ばれる。英語ではマスカット。 甘い香りが特徴。
※4アルネイス…土着品種。ピエモンテ産。 フルーツ系の独特の香り。酸とミネラルも多く感じる。
※5ロエロ…ピエモンテのDOC。白はアルネイスより造られる。
※6北の冷たい酸味…温度ではなく、「キリッと」 してるイメージ。
※7アリアニコ…土着品種。 主にカンパーニァを中心に南イタリア産。タンニン、アルコール、 酸が共に豊富。甘草の味わいを感じる。
※8ネロダヴォラ…土着品種。シチリア原産。 アルコール度数が高く、酸味も豊富。